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令和5年度SSH校内成果発表会および課題研究発表会

本校は文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け今年で14年目となります。今年度の生徒の活動のまとめとして、そして研究成果等を広く周知するために、令和5年度の発表会を開催しました。(2024/02/21)

第1体育館の口頭発表の様子

本校は、課題研究に係る取り組みとして「総合的な探究の時間」に替えて学校設定科目を設置し、全員履修としています。
併設型中高一貫教育校としての6か年を見通した教育課程と、生徒の多様な進路希望に対応した選択科目を設定している総合学科の特徴から、中学3年生から高校2年生まで、非常に多岐にわたる研究テーマによりる発表会となりました。

ポスター発表会場の第2体育館

第一体育館で、開会式に続き、科目SS・SSH活動報告(台湾海外研修)口頭発表が行われました。

SSH探求部の「鶴ヶ城のお堀の水質調査」の発表

口頭発表では、12件の発表がありました。
高校1年GS(グローカル探究)コース 
「会津若松市民の肥満率を下げるにはどうしたらよいか」
「西会津の知名度を上げるためには」
高校2年GS(グローカル探究)コース
「色の組み合わせによる人に与えるイメージの変化」
「福島の野菜を使用した石けんを作れないか」
高校1年SS(サイエンス探究)コース
「アセチルサリチル酸の合成」 
高校2年SS(サイエンス探究)コース
「フィボナッチ数列の性質の図形を用いた証明」
SSH探求部
「鶴ヶ城のお堀の水質調査」
「辿れ!ポリエチレンの行く先~ハチノスツヅリガ幼虫の体内~」
「アラニナト銅(Ⅱ)水溶液中に生じる赤色物質の解明と応用」 
ALMS活動 
「会津地域におけるインバウンド拡大するには」
「会津若松市におけるヤングケアラー支援について」
中学校3年RP活動
「一番指されにくい席はここだ!!」
それぞれの代表発表となりました。

発表者は一生懸命に 聴く生徒は真剣に

第二体育館では、ポスター発表がおこなわれ 
高校1年GSコース38件 高校2年GSコース24件 
高校1年SSコース10件 高校2年SSコース11件 
ALMS活動9件 SSH探求部7件 中学校3年RP14件
の発表を行いました。

先輩の発表興味津々の後輩たち

外部からはSSH運営指導員の方々や探究活動でお世話になった皆様、保護者など多くの方に来場いただきました。
閉会式を第一体育館で行い、その中の講評では、
SSH運営指導委員の福島大学准教授 高安徹先生より
「タイトルに工夫が必要。これを聞いてほしいというテーマをタイトルにしてほしい。また、答えが見つからなくてもよい。答えが簡単に見つからないような研究を続けてほしい。続ければいつか見つかることがある。」との助言をいただきました。

中学生もポスター発表に参加しました

科学技術振興機構の奥谷雅之先生より
「どんどん質問してほしい。質問と回答のやりとりで、発表者も周りで聞いている人も新しい気づきが生まれる。また、データや根拠のある資料の提示を工夫すると納得が得られる発表ができる。楽しい時間だった。」と励ましの言葉をいただきました。

口頭発表前に緊張する中学生

福島県教育庁高校教育課指導主事の髙橋信幸先生からは
「中学生、高校生、外部の大人の参加により、新たな課題が見つかったと思う。取り組んだ内容を大切にして、振り返りを必ずしてほしい。また、なぜそのグラフや表、図や文字を使うのか関連性を考えて発表を工夫してほしい。」とアドバイスをいただきました。

皆さん、充実したとてもよい一日をありがとうございました。