沖縄研修旅行で学んだこと
中学校3年生が、沖縄へ3泊4日の研修旅行へ行ってきました。(2023/12/6-9)
新型コロナが5類に移行されたことで様々な制限が緩和され、生徒たちにとって、初めての本格的な宿泊を伴う集団旅行となりました。
研修旅行の目的を「知識を広げる」「集団生活のきまりの意義を学ぶ」「社会に生きる者として守るべきルールとマナーを身につける」といった学びの旅行であるとして「感謝の気持ちをもって」友人と過ごす非日常体験を大いに味わい、よい思い出となるようにたくさん楽しんで来ようとして出発しました。
初日、新潟空港から那覇空港へ飛行機で移動し、火災で焼失してしまった「首里城」の再建の様子を見学し沖縄での研修をスタートさせました。
2日目は、「沖縄県平和記念公園」を訪れ、生徒たちは、「資料館」の見学、「平和の礎」で手を合わせました。そして公園内の「ふくしまの塔」で献花式を行い、沖縄戦で亡くなられた福島県民の戦没者を追悼しました。
その後、訪問した「ひめゆりの塔」「ひめゆり平和記念資料館」では、生徒たちと同じ年頃のひめゆり学徒隊が体験した沖縄戦の実相を見学し、亡くなった多くの生徒や教師に平和の祈りを捧げました。
3日目は、沖縄在住の外国人の交流を通じて他国の文化・習慣・言語を学ぶ「国際交流プログラム・E-アドベンチャー」を体験、3名ずつホストファミリーと半日、行動をともにしました。その後は、「美ら海水族館」へ
最終日の4日目は、沖縄の伝統工芸などの体験ができる「体験王国むら咲きむら」で制作した工芸作品を思い出として持ち帰りました。国際通りでの自主研修後に那覇空港から帰路に就きました。
生徒の振り返りより(研修をとおしての感想)
「沖縄平和記念館やひめゆり隊資料館の見学で、沖縄戦の悲惨さを知ることができた。血に塗られた人々や子供にも容赦のない戦争下の沖縄の様子がひしひしと伝わってきて今までの学習だとわからなかったような深いところまで知れた。また、現在の沖縄では基地から飛び立った戦闘機が飛び回っておりこの騒音の中で暮らすのは思っていたよりも辛いのだなと感こた。米軍の基地は日本の防衛に必要な施設だが、現地の人々はそれによって苦しんでいるという現状を現地で改めて知ることができた。真の平和のためには何が必要なのかを考える結果になったと思う。」
「沖縄に行って一番学んだのは、沖縄の文化についてである。バスガイドさんや、タクシーの運転手さん、島唄ライブで演奏してくださった皆さん、沖縄のお店の店員さんは、話しかけると皆優しくフレンドリーであった。沖縄には、暗く悲しい過去があるが、それを凌駕する人柄の明るさがあった。この沖縄の方々の明るさがきっと今の沖縄をより魅力的にしているんだなと思った。私たちも、沖縄の方々のように、たくさんの人を受け入れ笑顔にする気持ちを持って生活していきたいなと思う。」
「沖縄戦や沖縄の自然、民謡、文化など沖縄に行って多くのことを知ることができた。活動中も、海にゴミが落ちていたり、白化現象で白い珊瑚がたくさんあったりして、海洋の問題について考えることができた。さらに、飛行機が騒音とともに飛んでいたり、大きな米軍基地があったり、自衛隊のような服を着た軍人と出会ったりして、沖縄では、まだ戦争による問題が多いんだな、と知ることができた。これらは、沖縄に行かなかったら知らないことだったので、研修旅行を通してこれらの多くのことを学べてよかった。この多くの学びをこれからの学習に活かしていきたい。」