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高校生が中学生に特別授業「ヤングケアラーを知ろう」

中学校全校生を対象に「ヤングケアラー」の問題について考える特別講義が行われました。(2023/11/30)
この特別授業の講師を会津学鳳高校2年生の3名の生徒が務めました。
3名の生徒は、本校SSHの取り組みの一つで、会津地区の高校生が地域企業からの課題に対し、自分たちの考えや解決策の意見交換を行う取組「ALMS」に参加し、活動の一環として行いました。

今回3名の生徒は、大人な代わりに日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」について、課題解決のためのフィールドワークを行ってきました。
3名の生徒は、ヤングケアラーの実態から
○ヤングケアラーの自覚がある人自体が少ないこと
○自覚があっても相談したことがない人が多いため支援ができないこと
を課題として「ヤングケアラーが自分らしく生きられる社会」を目指すべきだと提唱しました。

課題解決のための取組として
○ヤングケアラーを広く知ってもらう
○支援の窓口があることを知ってもらう
を提案し、会津若松市、福島県、ヤングケアラー協会などの取り組みを紹介
○そして、私たちに何ができるか

と問いかけました。

3人の生徒たちはヤングケアラーを経験した人たちから話を聞くなどして
○今まで通り1人の友達でいる
○友達として同じ目線で付き合う
○遊びに行けなかったり、本当に困っていることがあったときに一声かけてあげる

それらのことが相手を思いやることとして大切なこと発表しました。
3名の生徒は、広く知ってもらう活動としてポスターとリーフレットを作成し配布するなどの活動を紹介しました。
3名の生徒のこの活動には、SOMPOホールディングス、会津若松市役所子ども家庭課からのご支援をいただきました。
「ALMS」の活動についてはこちらをご覧ください。

受講した中学生たちの感想
「ヤングケアラーという言葉自体は知っていましたが、具体的にどういう人か、課題は何なのか知らなかったのでとても勉強になりました。意外と身近にいることがわかったのでどのように対応していくか、自分にできることは何なのかもう一度考えてみたいと思います。」
「今日の授業を聞いて、ヤングケアラーは、誰にでもなり得るし友達がそうであってもおかしくないものだと改めて感じました。説明であったように、介護は悪いことではないのだから、困っていたら相談することができる社会になってほしいと感じました。」
ヤングケアラーは自分が思っていたよりもたくさんいるんだなということと、ヤングケアラーの大変さなどを知ることができた。自分ももしヤングケアラーの友達がいたりすることがわかったり、自分がヤングケアラーになった時に、正しい知識で対処していきたい。