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【研修旅行団より】中学3年生 研修旅行1日目(その2)

 12月3日から3泊4日で、中学3年生が沖縄に研修旅行に行っています。初日である12月3日の那覇の最高気温は25度。空港に着いた3時半も上着が要らないくらいの陽気です。

離陸と着陸の際は、まるでジェットコースターに乗っているかのようなどよめきが起きました。機内ではHM(イニシャルでご判断ください)のガッツリ弁当。
無事、那覇空港に到着。

戦争の悲惨さに触れた糸数アブチラガマ

 初日は沖縄本島南部の南城市にある糸数アブチラガマを訪れました。自然の洞窟であるこの場所は、沖縄戦で住民の避難場所や日本軍の地下陣地・倉庫として使用され、沖縄戦末期には南風原陸軍病院の分室となり、600名ほどの負傷兵が運び込まれたところです。

ガマの入口。ここから先は撮影禁止。

 ヘルメットと懐中電灯を持って、かなり急で足元の悪い石段を通ってガマの中へ。真っ暗で高湿のガマの中には、病棟や軍医室、手術室として使われていた部分もあったそうです。しかし、それは名ばかり。ただの洞窟の一部でしかありません。劣悪な環境の中で多くの人たちが亡くなりました。

懐中電灯を消した10秒間に79年前を想像する

 ガイドさんに誘(いざな)われて、負傷兵たちが絶望の中で時を過ごした場所で、全員で懐中電灯を消して当時の悲惨な現状に思いを馳せました。真っ暗なガマには滴る水の音だけが聞こえます。
 熱気と暗闇を歩くこと約40分。ガジュマルが生い茂る出口の先には慰霊碑があります。生徒代表の号令で黙祷を捧げました。代表の生徒が合図するまで、とても長い黙祷が続きました。その黙祷の長さはこの場所で肌で感じた戦争の恐ろしさと平和の尊さを肌で感じた生徒たちの思いがこもっていました。

ガマを出た時にはすでに夕方。サトウキビ畑が風にそよめいていました。
この日は那覇市内のホテルに宿泊。
女子生徒のビュッフェの食事の様子。ゴーヤーチャンプルーもありますよ。
こちらは男子生徒。スイーツのパイナップルは甘くて美味しかったです。