「修学旅行」で学んだこと
高校2年生が、奈良、大阪、京都へ3泊4日の修学旅行へ行ってきました。(2023/10/16-20)
2年前、中学校での修学旅行が中止となり、初めての修学旅行となった生徒も多く参加しました。
修学旅行の目的「知識を広げる」「集団生活のきまりの意義を学ぶ」「社会に生きる者として守るべきルールとマナーを身につける」のための学びの旅行であることを前提に、友人と過ごす非日常体験を大いに味わい、よい思い出となるようにたくさん楽しんで来ようとして出発しました。
初日の奈良では、東大寺や興福寺を予定どおりの日程で見学。天候にも恵まれ汗ばむ陽気の奈良は、小・中・高校生と外国人で大変混雑していました。生徒たちは、東大寺大仏殿や南大門の想像以上の大きさに感動していました。
2日目は、USJコースと大阪見学コースに分かれて宿舎を出発。修学旅行シーズンとインバウンドでどこも混雑していましたが、生徒たちは、お土産を買ったり、食べたり飲んだりして大阪を満喫し、両手いっぱいの思い出とともに宿舎へ。
3日目は、班別自主研修。生徒たちは、地下鉄を乗り間違えたり、バスに乗り遅れたりと小さなトラブルはありましたが、班ごとの計画に沿って、着物を着て散策したり、レンタサイクルで街歩きを楽しんだり、お土産屋めぐりをしたりと一日中活動しました。
最終日となる4日目は、鹿苑寺(金閣)と北野天満宮を見学。開門と同時に拝観した金閣では、屋根に飾られている会津学鳳のシンボル「鳳凰」を写真に収め、北野天満宮では、学問の神様に受験の合格を祈願。京都駅より新幹線で帰路につきました。
この修学旅行は、生徒たちにどのような学びをもたらしたのでしょうか。修学旅行実施の目的の達成といった形式的なことばでは表すことのできない様々な学びが、生徒の数だけありました。
なぜこんなにも外国人が観光に来日しているのか疑問に思った生徒。
日常的に渋滞が起きてしまう京都市の現状を知った生徒。
観光地で通行規制など独自の自転車通行ルールがあることを知った生徒。
文化遺産に触れて教科書の学びに「体験」を加えた生徒。
生徒200人から誕生日を祝ってもらった生徒
集団生活のため、友達のために行動をがまんした生徒。
着物を着て歩いたことで多くの外国人と会話した生徒。
200人の生徒へ「いただきます」「ごちそうさまでした」の号令をかけた生徒。
これまでの黙食経験から友人たちと談笑しながら鍋の味を楽しんだ生徒。
これらの体験は、これからの高校生活に生かされてこその学びです。すべての生徒にとって、高校生活における大きな行事として印象に残るよい思い出となるとともに、深い学びとなることを願っています。