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私たちの現在(いま)と未来を語ろう「先輩とのスーパートーク」その2

自分自身の未来のベクトルをつくるために

 冬休み直前の12月13日に、中学校全学年と高校1〜2年生を対象として、「先輩とのスーパートーク」を実施しました。
 前回に記事に引き続いて、スーパートークの様子と生徒の感想をご紹介します。

小林沙羅さんは、サイエンスイラストレーターとして活躍中。科学×イラストという掛け合わせで仕事になるなんて驚きですね。

【生徒の感想】
① サイエンスイラストレーターという聞きなれないワードと、イラストということで今回参加したのですが、それだけでなく、科学コミュニケーターという全く知らなかった職業についても知ることができました。通常のイラストレーターとは異なり、論文を正しく理解しなくてはならないことや科学についての企画展示をわかりやすいように行っていることを聞き、勉強になりました。
② 自分の興味のある分野と好きな絵をどちらも捨てず、掛け合わせた職業についていらっしゃったのが単純にすごい方だなと感じた。また、自分と似た境遇だったり今後の進路選択に大いに活かせるアドバイスの数々、個人的な質問にも丁寧に答えて下さる小林さんの人柄の良さに、短い時間ではあったがすごく良い影響を受けた。

社会福祉士として地元の社会福祉協議会で働く板橋聖一郎さん。


ピースサインのすぐそばには資格取得の勉強のために使ったたくさんの分厚い本が。

【生徒の感想】
① 福祉についてあまり知らなかったので、福祉の目的や課題、業界について知ることができました。福祉は普段の幸せを目的としていて、誰もが幸せに生活できるように社会的弱者(老人や障がい者)の普段の生活の移動することを助けたり、自分が住んでいる地域をよりよくできるような取り組みを行っていると聞き、色々な人が住みやすくなるような町にあっていけばいいなと思いました。
② 板橋さんは、推薦で大学に入学し、国家試験に向けた勉強を熱心に頑張っていたところがかっこいいと思った。私はもうできないというくらいまで勉強したことがなかったので、アチーブメントテストに向けて過去最高の勉強の量と質をこなしたい。

大手食品会社でSMC(サプライチェーンマネジメント=企業側の製品が生活者に届くまでのプロセスを管理する業務)に取り組む田中梨紗さん。

【生徒の感想】
① 味の素の話は、企業の歴史や成長過程、そして「うま味」の発見に関する深い知識を得ることができて非常に興味深かったです。科学的なアプローチで食文化に革命をもたらしたその取り組みは、単なる調味料を超えて、世界中の食事に影響を与えていることに驚きました。また、企業としての社会的責任や環境への配慮にも力を入れている点が印象的でした。
② 挑戦することの大切さをよく知ることができた。中学校高校時代から、積極的に海外やさまざまなプログラムに参加していき、自分の視野をさまざまな国に行き、広げていっていたので、挑戦することで自分の可能性を広げ、将来の役に経つことを知った。

大手の自動車用タイヤ製造の企業の営業を担当する田村雅彦さん

【生徒の感想】
① 田村さんの中学、高校、大学生活や大学受験、社会人になってからについてを詳しく聴いた。僕は、営業系の仕事にあまり興味はなかったが、マーケティングの究極の目標など興味深い話が多く、とても楽しめた。田村さんは中学校、高校で仲が良かった友達とは今でも仲良くしているらしいので僕も友達を大切にしたい。
② 私は、あまり営業やマーケティングのことなどを知りませんでしたが今回の交流会でマーケティングとは営業活動が不要になることだと知りました。また、田村さんは自分の好きなことを仕事にしていてすごいと思いました。コロナ禍で在宅勤務でも、関わる人には丁寧に接し印象を残すことを意識しているとおっしゃっていてすごいなと思いました。

IT基盤とするシステムで物流の仕事を支えている 藤本幹太さん。当たり前に商品が届く裏側にITの技術があることがわかりました。

【生徒の感想】
① 物流業界では労働力不足、環境問題などの課題があり、とても悩まされる課題とおもいました。また、IT系に配属するにあたり現場で有利に立てる資格はあるか質問したところ、資格を取るために勉強するのは経験でよく、あまりとらわれないことも大事とおっしゃっていてとても参考になった。
② 大学はどこの大学にいっても自分の好きな仕事に就職できるという事が分かりました。学部や理系、文系に捉われすぎないということも重要だとわかりました。また、IT企業で必要なのは数学や理科かと思っていましたが、国語が最も重要になるということを初めて知りました。

保険会社でアクチュアリー(金融分野で、 保険料率・支払保険金額の算定など数理業務を担当する仕事)として働く浅田翔大さん。

【生徒の感想】
① アクチュアリーという仕事や、そもそも保険の仕組みについてよくわかっていない状態でしたが、講話を聞いて、このような仕事があり、そのおかげで保険の仕組みが成り立っていることがわかりました。アクチュアリーは保険や年金、企業のマネジメントなどを行う数理業務のプロフェッショナルで、私たちが払うことになる保険料はこの方々の仕事により決まっていることがわかりました。あまり聞いたことがない職業でも、社会の大切な役割を担っていることを改めて確認できるいい機会となったと思います。
② 浅田さんの仕事は私が思っていた保険会社の仕事とは全く違くて驚きました。数式を利用して将来のことを考えていました。大学受験のことも教えてくださり、今私がやらなければいけないことも明確になりましたした。大学生活が楽しみです。

大学院で地球開発環境学を研究している奥檀さん。大学(院)生活で視野を広げる重要性も教えてくれました。若いうちに旅に出よう。

【生徒の感想】
① 工学部と理学部の違いを実際に入った経験などを交えて説明していただき、どちらが向いているのかなどが知れてとてもためになりました。大学に入ってみないと分からないようん細かい事まで話していただき、大学に関するイメージが湧きました。サークルやバイト、一人暮らしのことなどを楽しそうに話していたので、大学生になるのがとても楽しみになりました。今回アドバイスいただいた、したことないような大学生でしかできない旅行などのことをするのを楽しみに勉強や進路調べをしていきたいです。
② 理系学部の大学生の生活は大変そうだという偏見から大学生活が不安だと思っていたけれど、今回の話のおかげで意外とそうでもないことがわかり、モチベーションが少し向上した気がします。また、「勉強ができるだからその学部に行くんじゃなくて、その学部に行くために勉強を頑張る」という言葉にハッとしました。

物江麻衣さんは、首都圏の自治体の公務員です。一口に公務員と言ってもいろいろな分野にかかわっているのですね。

【生徒の感想】
① 将来のことに関して不安を持っていたけど、物江麻衣さんのお話を聞いて少し気持ちが軽くなりました。特に心に残ったことは、今好きなことに夢中になって取り組んでいけば、それにつながる職業はあるということです。思い詰めすぎず、焦らずに自分のやりたい職業を探していきたいと思いました。
② 都市計画道路がどのようなものかを知り、さいたま市は政令指定都市の中で一番道路整備状況が悪く、改善に向けて色々な働きかけをしていることがわかった。また、それをつくる過程で地主や家主と土地買収の交渉を行ったり、遠くに住んでいる地主などに直接出向き、対面で交渉する必要があることがわかった。人それぞれ事情があり、交渉が難航する場合もあることがわかった。

地元の市役所に勤務する石田博之さん。生活保護など地域住民と直接かかわる仕事に携わっています。

【生徒の感想】
① 私自身福祉関係に興味があり、この講座をを受講しましたしました。やりたいや好奇心だけでなく勉強や実際に行動に移して調べることが大切だと学ぶことができました。法律に関わったり人の生命に関わる仕事だとしり重いし大変な仕事だと思いましたがその分やりがいがある仕事なんだと思いました。また先輩の普段の授業の受け方を真似してわからないところなどは授業で完結させるなど時間を有効活用していきたいです。自分の興味関心を大切にしてこれから生活していきたいです。
② 今回の講話を聴いて生活保護について深く知ることができました。生活保護とは生活に困っている人を助ける制度であり、その中でも8種類の扶助がありそのなかで最も適したものを適応します。しかし、誰もが利用できるものではなく、生活保護を受けるうえでの守る義務があり、困窮の最終防衛になっています。生活保護業務を行うケースワーカーは常に分厚い本とパソコンを使って勤務していると聞いて大変さが伝わってきました。

地元の福祉施設で相談支援専門員として勤務する三浦愛希さん。障がい者への差別・偏見について深く考えさせられました、

【生徒の感想】
① 相談支援専門員という仕事は、あまり聞いたことがなかったけど、今回の交流会を通して、仕事の内容や、やりがいなどを知ることができました。障がいのある方々と関わっていく上で、価値観や経験から偏見を持たないことが大切だということや、だれもが環境が変われば障がい者になりうるということが分かりました。
② 障がいはどのような種類があるのか、障がいを持った人にはどのような接し方が良いのかなどのお話をしていただきました。今、私が取り組んでいる探求と話が重なる部分が多くあり、とても参考になりました。また、講師の先生が、「偏見・差別は無知から始まる」とおっしゃっており、これからの多くの人と関わる上で、大事な言葉だなと思いました。

 生徒は、講師の対話を通して、職業について視野が広がったと同時に、学鳳での学びが将来につながっていくこと、夢を実現するための行動や心の持ちようを学んだようです。
 

 たくさんの先輩たちが皆さんを応援しています。
 学鳳生の諸君、令和7年も充実した学鳳ライフを送りましょう!

最後は全員で記念写真。お世話になった担任の先生方も駆けつけてくれて
同窓会のような和やかな雰囲気でした。