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SSH 分子生物学実験で遺伝子診断

将来の生命科学分野で活躍する人材育成を目指して、分子生物学実験講座を3日間にわたって行いました。(2023/8/18-22)

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の事業の一環として、高校2年生サイエンス探究コースの生徒50名が、生命科学に対する興味・関心を高めながら、より高いレベルの知識と思考力を身につけるため、専門的な実験を行いました。

初めて見る道具や試薬を使って実験を進める

今日の分子生物学実験や遺伝子工学には欠かせないPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応法)により、口腔粘膜から細胞を採取したDNAを増幅

マイクロピペットや遠心分離機など実験でよく使う器具の使い方を学ぶ
10μLを慎重に注入する

ゲノム解析に欠かすことのできない電気泳動法は、DNA・RNA・タンパク質など電荷をもつ生体高分子の分離、分取に有効な方法です。
この電気泳動法により、自分のDNAからアルコール感受性を調べました。

電気泳動により出現したバンド

受講した生徒の感想
「分子生物学の分野の精密さに驚いた。物質を計り取る際の単位が普段の実験より一つ下の単位で、繊細な操作が要求される実験だった」
「新型コロナウイルスが流行した際に耳にした、PCR検査は特定のDNAを増殖させ感染していいるかを判別する検査だと学び、分かることが増えてとても良かった」
「今回の実験では特に自分のDNAを抽出し、増やす作業が非常に興味深かったです。繊細な作業が多く緊張しました」
「これまでは顕性潜性遺伝子については問題でよくあるAとaなどでしか考えたことがなかったが、114塩基対の中でたった1つグアニンがアデニンになるだけでアセトアルデヒドの分解能力がかなり異なってくることが分かった」
「今回学んだPCR法はとても手数が多く複雑だったので、私は説明を受けてやっていたがこの方法を模索し確立することがとても大変で、かつ、飛躍的に検査することができたのだろうと窺い知ることができた」


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