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中学校、高等学校合同の卒業証書授与式

令和5年度福島県立会津学鳳中学校・高等学校卒業証書授与式が、3月1日本校第1体育館で行われました。
中学校卒業生88名、高等学校卒業生191名が会津学鳳中学校・高等学校をそれぞれ卒業いたしました。

高等学校卒業証書を受け取る代表生徒
中学校卒業証書を受け取る代表生徒
式辞を述べる遠藤校長

遠藤校長は式辞の中で「希望」について、中国の医者であり、小説家、思想家でもあった魯迅の小説「故郷」を引用して次のように述べました。

「『思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。』
小説の主人公は二十年ぶりに帰郷したふるさとで、貧困と厳しい身分制の社会の中で、生気を失ってしまった旧友や村の人々と出会います。主人公は幻滅し、寂しさを感じますが、どうすることもできません。しかし、自分の幼い子供が、旧友の子どもと身分を超えて楽しく遊ぶ姿を見て、新しい世代への希望を感じます。新しい考えを持って新しい生き方を求めていく人が歩いていくことによって道はできていく。
皆さんは、大雪の早朝、自分の前を歩いた人がつけたであろうわずかな足跡をたどってようやく歩みを進めることができた経験をしたことがあると思います。その歩みが重なって道ができていきます。
未踏の荒野にあっても、名もなき多くの人がそこを一歩一歩歩いてゆく、そのことによって道が作られていく。そのように社会が少しずつ変化してゆく。魯迅はそこに希望を見出したのではないでしょうか。
皆さんはこれから皆さん自身の一人一人の人生を生きていきます。あなた方一人一人の歩みが、未来の社会の希望を形作るものであり、自らの人生を切り開いていくものであると信じます。
何よりも健康に気を付けながら、元気ではつらつとして新しいステージにおける人生を楽しんでほしいと思います。卒業生の皆さん一人一人に心からエールを送ります。頑張ってください。」

中学卒業性代表挨拶を述べる森島さん

中学校卒業生代表(森島陸さん)の挨拶の一部を紹介します。
「これらの思い出は、私たち十五期生一人一人の宝石です。石を磨けば輝くように、私たちの中にある原石は、この三年間という時を経て、確実に輝きを増していきました。この鮮やかな輝きは、一人一人の豊かな個性が混ざり合い、学年全体の友情を深めたからこそ生まれた輝きです。
約一ヶ月後、私たちは新しい一歩を踏み出します。部活動や勉強、新たに直面する障壁も生まれるのでしょう。しかし、それを超えられるか否かは、私たち自身に委ねられています。大切に磨いた思い出を胸に、仲間たちと共に強く羽ばたいていきます。」

在校生送辞を述べる在校生代表佐竹さん
3年間の想いを卒業生答辞として述べ、涙をこらえる斎藤さん

卒業生代表(斎藤陽菜さん)の答辞の一部を紹介します。
「他愛もない話をしながら一緒に日常を過ごした友人、私が仕事を一人で抱え込んでいるときに手伝ってくれた友人、部活内で衝突しながらも切磋琢磨して絆を深め合った仲間達、三年間本当に、本当にありがとう。そしてそんな友人たちとくだらない話で盛り上がっていた休み時間も、みんなで笑いあいながらご飯を食べた昼休みも、様々なことについて語り合った放課後も、全てがかけがえのない大切な時間です。~ 略 ~ これから私たちは自分の夢に向かって各々の道を歩んでいきます。今後、大きな壁にぶつかることもあると思いますが、そんな時はここ会津学鳳高等学校で過ごした時間、仲間を支えにし、精一杯進んでいきます。」

中学校、高等学校の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

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